書家の写真2 ∞ 八戸香太郎

NYと札幌から配信中。ホームページは kotarohatch.com

美意識

唐突ですが、写真をようやく整理しつつあるので、懐かしのアルゼンチン編を忘備録的に脈略なくババッとアップしておこうと思います。懐かしいって言っても11月の事ですが、しかしもう遠い記憶です。そこで写真ですよ。写真て忘備録にもなるわけ。というかほとんどその為に撮ってる写真が多い事に気付きました。そろそろ作品として耐え得る写真を撮りたいなぁ。

撮った写真を見るとその時考えていた事とか感じていた事がフラッシュバックするんですね。メモより早いし、脳が自動的にリンクを貼ってくれている感覚です。意外と何年も経ったものでも、それが「鍵」になって記憶が引き出されて行きます。懐メロ聞いたらあの時の淡い恋の記憶が、、みたいなもんでしょうか。

ちなみにどうでも良い事ですが「忘備録」って実は正しい単語ではありません。誤字というには少し厳しいかもしれませんが、本当は「備忘録(びぼうろく)」と言います。試しに「ぼうびろく」と打って変換してみてください。変換出来なかったらあなたのPCは正常です。ま、通じるからどっちでも良いんだけど。

と、曖昧な所を何となく許容してしまうと、感覚が鈍るという話。その人の美意識がどれくらいか知りたければ家を見れば一目瞭然なんだな、と思った写真を紹介します。家は生活する場所ですよね。だからいくら綺麗にしていたくても、着飾っていられない部分て出てくるじゃないですか、普通。生活臭がするというか。もちろん生活感溢れる部屋が好きな人はとことんそうすべきだけど、いずれにしても細部まで自分の美意識が行き届いているかどうか、アートを客観的に判断しないといけないアートディレクターやとことん自分の好きなアートを集めているコレクターの家の場合はかなり気を使うわけです。それ自体が自分の作品というか、自分の信念に影響してきますからね。ファッション好きの人が言う所の「お洒落とは我慢なり」という格言!?もあながち間違いじゃない。

その反面アーティストは作品以外の事はどうでも良くて無頓着って人が多くて、家にお邪魔すると3秒で帰りたくなる場合があります。人の事はとても言えませんがね。。でもいろんな色を使う人や複雑な形をつくっている人の部屋はカラフルだったり、細々した物が多かったりするような気がします。相対的に。経験上。

アートを扱う人にとって、それは重要な鏡でもあると思うのです。例えば自分の好きなものに囲まれて生活したい、って気持ちの延長上にアートコレクターがいるんだとしたら、それ以外の好きじゃない物、余計なものは極力排除するわけですね。それが中途半端という事は美意識の神経が行き届いていないという事なのかもしれない。物事に対して神経質というのと、神経が行き届いているというのは大分違う。自分の美意識を意識していくと、部屋だけじゃなくて食べ物や衣服まで変わってくると思います。そうすると生活習慣が変わり、話し方や考え方まで変化していきます。つまり極端に言えば、生き方を変えるという事です。だから逆説的に言えば、アートには人の人生を変える力があるって事になる。従って誰かの人生を左右するかもしれない作品を生む可能性を持っているアーティストっていう職業は、生半可じゃなく素晴らしい光を秘めているんじゃないかと。そして、それを総じて「美しい」と呼ぶのかなと。

というような事を感じたのが、下の写真を撮った時に出てきた言葉の情景でした。これはアルゼンチンのアートフェアを仕切るディレクターの家です。ちなみに美意識に関する事で私が一番耳に残ってるのは、昔々とあるギャラリストが言い放ったこの言葉。

「僕は美意識のかたまりとして生きている。そこには微塵の隙間も無い。」

その時は「何だこのナルシストのおっさん!」と思ったけど、今思うと当然だな、うん。

というわけで前フリが長くなりましたが、彼の美意識を撮りました。どうぞ。


誰かを招待する時は当たり前にケータリングでシェフを呼ぶ。のか!?


壁の色はかなり大事。光はもっと大事。


生活の道具がたくさんあるのに、なぜかあんまり生活臭がしない。


廊下の壁には羊がいっぱい。よく寝れそう、、なわけない。逆にこわいわ。


客はただただ楽しめば良い。それがホスピタリティ。


こういう影まで計算してたら凄いな、と思った。


小さいお子さんがいてこの綺麗さはむしろ異常。それだけに本気を感じる。


よく考えたらこの子達が最高傑作なんだよね、とキモさ全開で口走ってしまった。最近子供づき過ぎてるな。。


逆に落ち着かないんじゃないかというダイニング。むしろ緊張感がある。


灰皿なのに、なぜか使えない雰囲気。。


リビングの後ろには自分のペインティング作品。アートディレクター兼アーティストって感じ。彼の作品を初めて見たけど、これで大体の事が理解できた。絵は口以上に物を言う。


−使い古された表現かもしれないが、「美しい」とは残酷である。奥底には綺麗とかオサレとか、そんな安っぽい言葉では到底説明できないドグマが横たわっているからだ。言わば美意識とは自らの神経を研ぎすませた針のようなもので、だからこそ時に人を傷つけさえする。剥き出しの心は毬栗のような形をしているのかもしれない。それを隠す為にやわらかい皮膚で覆い隠すのか否か。判断するのはもう少し後にしよう。−


要は何が言いたいかというと、自分の美意識を本当に心の奥底から100%信じられるのかって事です。それはセンスが良いとか悪いとか、そういう事ではなくて、勇気の話だし、実行力の話。やっぱりどうしても美意識以外のつまんない意識とかがジャマしたり、自分より外の世界が気になったりするわけですよ。だからそこを突破するのは近い将来の目標でもあるわけで、例えそれに伴って社会生活に困難が生じたとしても、それはそれで仕様がないでしょうよ。中途半端じゃなくて、100%というのがポイントなんです。それにしてもそういった概念を書に当てはめてまとめるつもりの「書の美学」に関する論文はいつになったら完成するのか。。答えの断片はうっすら感じる事が出来ているのだけど、言語化するにあたっては、まずまとまった文章を書く気になりたい今日この頃。来年はもう少し進めたい。と、年末に言ってみる。毎年この時期は反省の嵐が吹き荒れるのです。

そういや、外は雪です。



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    日本人と日系人。

    つづき。

    確かにブラジルなど、日系人の多い地域では日系人内で格差社会が生まれ、それがひとつの問題にもなっています。この前何かのメディアで特集されていましたが、航空会社の重役になる人もいれば、その工場でパーツを作っている労働者もいるわけです。中には日本人を騙したりする人もいます。でもそれは全ての社会に言えること。何も日系人社会だけの問題ではありません。また一言で「日系人」と言っても、何らかの理由で否応無く移民時代に移ってきた人もいれば、高度成長期にビジネスチャンスを掴んで移り住んできた人もいて、その背景は簡単に語り尽くせません。

    ちなみにアルゼンチン人の日系一世の多くは牧畜の世話や生花をつくって生計を立てていたようです。つまりその国の言語がうまく出来なくても可能な仕事ですね。基本的に勤勉な性格ですから、そういった第一次産業は合っていたのかもしれません。そして2世からは殆ど現地人化していきます。ハーフやクォーターになる人も多くいます。それに伴い日本語を使えなくなっていくわけです。3世だとほとんど日本語を使える人はいないでしょう。

    ここがユダヤ人コミュニティや中国人コミュニティと違う点です。彼らはかならず地域の中に学校をつくり教育して行く事で、現地人とは一線を画した世界を形成していきます。コミュニティの中に小さな「国」をつくるのです。だから例えばニューヨークに住む中国人の4世も中国語には苦労しません。どこのチャイナタウンに行っても中国語が飛び交い、中国にいる錯覚すら覚えるほどです。日系人はその道ではなく、現地に溶け込む方法で生き延びてきました。ここは民俗学や社会学、人類学なんかを研究している人に聞いてみたいのですが、なぜか集団行動好きの日本人が大きな日系人グループをつくらないのですね。だから個人として成功している人が多いにも関わらず、全体としてその街や国に影響を与える程のパワーが無いわけです。不思議です。ヤッカミや足の引っ張り合い、悪い意味での島国根性が原因だという人もいます。いずれにしても「郷に入っては郷に従う」方法でその街に根付いて来た日系人。

    それでも心はやはり「NIPPON」を求めているんですね。自分達のルーツやアイデンティティを大切にしたいと思っているのです。だからこれまで私はそういう人達に習字を教えてきました。恐らくこれからもそうするでしょう。特に北アメリカや南アメリカに多い日系人ですが、彼らと会って深い話をしていくと本当に勉強になるし、自分の中の日本度がどんどん上がって行く気がします。日本から離れて暮らす日本人は多かれ少なかれその点を感じているのではないでしょうか。日本人に純化していくという感覚。良いか悪いかはさておき、日本人の誇りはやはり心の奥底に熱く残っているのでしょう。だから私のパフォーマンスが終わった後に日系人が興奮気味に語りかけてくれるのだと思っています。これはどこの国で披露しても同じ反応で、多分何か、日本人のDNAが呼応している瞬間だと思っています。


    (Photo by meeting culture / Gallery Kitai)

    「日本人度スカウター」みたいなものがあって、それを数値化したらどうなるでしょう。一見すると日本人の姿形をしても、数値の低い人は多そうです。政治家の人達もしょうもない法律をこっそり通そうとしてないで、国益を追求しましょうね。日本人なら。

    そんな事を言うと「右翼」とかいって揶揄するのも悪いくせですね。松井選手がホームランを打ってMVPになった時、心の芯が震えませんでしたか!?要はそこですよ。そこの部分を大事にしたいし、表現していかないと。日系人は、我々日本人が利便性と忙しさの中でいつの間にか無くしてしまったその根っこの部分を、浦島太郎的に未だ持っているのかもしれません。少なくとも私が知り合ってきた日系人の友達はそうでした。それは「古き良き日本」のようなものなのかもしれません。だから初めて会ったのになぜか懐かしく思える時があるのでしょうか。

    「アナタハ ニッポンジン デスカ?」

    本当に??




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      ArteClasica2009の様子


      ここが会場の入り口です。ちょっと郊外にこういったイベント会場があるのはどこでも同じですね。東京ビックサイトとかもそうですけど。


      看板。


      受付。


      会期途中には関係者のレセプションがありました。日系人会的なグループも招待されていたようです。その中の写真家とはすぐ仲良くなって飯を食いに行きました。そういう出会いが一番の収穫です。


      その様子を撮ってたら「何か言え」といわれ適当にスピーチしました。何も知らされていなかったので本当に簡単な英語の挨拶。でもアンドレスが上手くスペイン語に翻訳してくれたみたいです。


      シャンパン。


      交流会的なもの。ちなみに日系人はブラジル程多くはいません。多分LAより少ないかな。ちなみにアントニオ猪木はブラジル日系人です。

      ここで少し日系人の事を。
      世界中にいるNIKKEIですが、やはり一世は大変な苦労をしてきて海を渡ってきたみたいです。差別もかなりあったでしょう。日本からも現地からも。これはどこの国の日系も同じです。

      同世代の日系人の友達はだいたい2世か3世、あるいは4世が多いですが、おじいさんの時代の話を聞くと本当に壮絶。だからかどうか分かりませんが、日系人は往々にして根性があります。日本にいる日本人より日本人です。もう日本には日本人は残っていないのかも、と思わされます。成功している日系人は特に頭がよく、根性があり、したたかで、しかし筋が一本通っています。そして日本を大事にします。今回も様々な場面で助けてくれたのは日系人でした。

      つづく。


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        肉肉肉



        今回はお習字教室をしたりライブペインティングをしたりで全然写真を取る時間がありません。散歩も午前中にちょっと行くくらい。



        夏が近づいているので温かいのが励みです。

        しかし今日は残念ながら雨。タクシーで会場に向かったのですが、エラい渋滞でした。運転手イライラ。こっちもイライラ。いつもは15分程度で着く所が45分くらいかかってやっと会場に近づくと、目前にはまた車の大河。ここで突然運転手が左折して停車。「会場は向こうだぞ。」というと「分かってる。でも俺は行きたくない。」えっ!?俺お客さんですよね?「あとちょっとだから歩いていけ。」無茶苦茶です。そこで押し問答。「いけ」「いかない」「いけ」「いかない」どうしてもラチがあきません。「金払わねーぞ」というと「ダメだ」という。「じゃ、いけ」「いかない」「いけ」「いかない」........振り出しにもどる。。

        結局、時間の無駄なので雨の中を歩いて行く羽目に。もちろん料金は払いませんでしたが。ブエノスアイレスでは20回以上タクシーに乗ったけど、こんなのは初めて。あとから現地人に言うと「あぁ、まぁ、アルゼンチンだから。。」との事。そうなのか!?

        でも実はそんなに驚いてるわけでも怒ってるわけでもありません。そういう時の怒ったフリは必要な表現ですが、心の中では別にどうって事ないと思ってました。ただ雨の中を20分くらい歩くだけの事です。だってそれより酷い事はいくらでも経験してますからね。世界は広いって事です。それにあの運転手以外のアルゼンチン人は最高にフレンドリーで親切。皆良い奴すぎて楽しい思いしかしてません。こんなに気に入った街を発見できたのは久しぶりかも。

        それでも、いつあの運転手みたいな輩の対応をしないといけないかもしれないので、栄養は付けておかないと。というわけで今日も肉。アルゼンチンは基本ビーフ。ビーフ、ビーフ、ワイン、ビーフ。内蔵系もがっつり食べます。



        肉を食べると体力がつくというのは栄養学者に言わせれば何の根拠もない迷信だそうですが、迷信でも何でも信じりゃ救われます。特にライプペインティングはなぜか20分程度でバスケしてるくらい疲れるので体力勝負です。しかも毎日なので筋肉痛がイタイという変な日本語が出てくるくらいです。

        あと、やはりアルゼンチンと言えばタンゴ。
        至る所でタンゴ。

        というわけで先日アートフェアの主催者、アンドレスさんに連れて行ってもらいました。この人、かなりタダもんじゃないのですが、それはまた後日書きます。



        一口にタンゴと言っても、やはりいろいろあるわけで、このショーではクラシックなものからコンテンポラリーなものまで盛りだくさんでした。歴史あるものの宿命ですね。古いものを学び、新しいものをつくる。書道も同じです。千年前と同じ事をやっていては21世紀に生きている意味がない。このタンゴショーではVJとコラボしていて、スクリーンの中の映像と照明効果に合わせた動きをしていました。しかし動きそのものはクラシックなタンゴを基本にしています。基本が大事なのも同じですね。基本がないのに上っ面だけで新しいっぽいものをやってもビールの泡みたいなもんですぐ無くなります。



        それにしてもダンサーの動きが文字を崩したかたちに見えておもしろかった。身体のバランスと文字のバランスは全く同じ原理を持っているような気がします。先日コンテンポラリーダンスの写真を撮ってても同じ事を感じました。結局全部一緒なのかな、と。

        さて、最後にお知らせ。
        もう明日なのですが、ロンドン時代に知り合ったリエ、もといRiefuがNYでライブするみたいです。ま、私はタイミング悪く今回は行けないのですが、NYの皆さん、週末の予定がまだ決まっていない方は是非どうぞ!彼女はシンガーですが、ペインターでもあります。

        Riefu

        日時:2009年11月7日 20:30-21:15(現地時間)
        場所:Googie's Lounge (Upstairs at The Living Room)
        154 Ludlow (btwn Stanton & Rivington)NYC 1000
        www.livingroomny.co


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          タンゴの国からこんにちは。

          というわけで何とか生きてマス。



          この状態から始まった今回のアートフェア。朝6時から作業なんて久しぶりです。



          例によって予定通りには進められません。

          たとえば、突然のトラブルというか、ホテルを出た所で変圧器を買わないと行けない事になり、誰かに聞いて、何かの店に行くと言った感じ。ヨドバシ最高。

          大体スペイン語が分からんので、単語を調べたものを紙に書いて尋ねても、教えてくれた事を理解できないので意味がない。とりあえず一件目には無かった。何とか店員に大きいデンキ屋を聞く。タクシーで向かう。二件目、売ってるけど売れちゃったから今はない。一週間後に入るとの事。いや、今すぐ欲しい。ていうか一週間後は既に終わってるし。というわけでダメ。

          2時間無駄に探す。ここで新情報が来て、専門店がある場所を教えてもらう。ホテルの近く。。おいおい。。で、タクシーで戻って専門店に行く。今度は専門店なのでいろいろありすぎて何を買ったら良いか分からない。店員は何やら用途を聞いているらしい。だめだこりゃ。

          と、英語で悪態をついてると「なに英語はいけるのか!?」となった。おー、頼む、英語でプレファボ。というわけで店員が英語の出来る友達に電話をしてくれて、電話越しに通訳してもらい、何とか事なきを得る。ふー。

          そろそろ誰か「ほんにゃくこんにゃく」発明しろよ。

          というわけでNBAのシーズンも始まり、松井もMVP!を取り「何でいまNYにいないんだ!」と友人から怒りメールが来たりもしますが、何とかやっております。しかし凄いね松井選手。モントリオールから来たアーティストと盛り上がりまくり。日本人として嬉しい限りです。

          こちらはこつこつお習字教室から頑張っております。。








          (Photo by meeting culture / Gallery Kitai)


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            ブエノスアイレスのアート事情/情報収集編

            ようやくホテルまで辿り着いた。なかなか良い面構えではないか。
            ロビーや部屋には地元アーティストの作品が飾られている。何でも毎月アーティストを変えて作品を販売し、応援しているのだそうだ。アートフレンドリーなホテル。

            Hotel Babel



            チェックイン時にマップを見ながらおすすめスポットを教えてくれた。「どこか行きたい所はあるか?」と聞かれて「ギャラリーに行きたい」と言うと「お前アート好きなのか!」と言われ「つーか俺アーティスト」と答える。でちょっと作品の写真を見せてみる。「マジかー!」となった。



            ちょうど「この辺りのギャラリーのアートウィークが今夜から始まるんだ!」興奮気味に話す彼ら。で案内のハガキなんかをくれたり、ウェブサイトを見せてくれたり、アートマップをくれたりした。親切だ。皆年齢も近いみたいだし、気が合ったのだろう。あまり、というかほとんど英語が通じないので、こっちのレベル1のイタリア語と向こうのレベル2の英語でのコミュニケーション。でも心は通じたみたいだ。マネージャーが私の作品を気に入ってくれたらしく、終いには宿泊料も割引してくれた。ナイスな奴らだぜ。そういうマニュアルじゃない感じが好きだ。

            英語が通じないと何か外国感を感じるのだが、それは旅には欠かせない楽しみだと思った。

            さて、準備も揃った事だし早速ラッキーにも今晩からはじまるアートウィークに行こうじゃないか。と思ったが、ここで早くも最終兵器を出す事に。

            実は今回の旅の直前にNYで行う、あるイベントのリハーサルをしていたのだが、その時T氏と何気ない会話の中で、

            「次回のリハーサルどうしようか?」
            「実は週明けからアルゼンチンに行く事にしたんでいないんですよ。」
            「え、マジで!?ブエノスアイレス?」
            「そうです。何の予定もないんですが、流れでそうしました。」
            「俺半年くらい住んでたんだよね。」
            「え、マジで!?」
            「何か気に入っちゃってさ。良かったら日本人の友達紹介しようか?」
            「是非おねがいしまっす!」

            という事があったのだ。折角なのでもらった番号に電話してみる。出発前は時間がなくて事前に連絡できなかったけど、いきなり電話して大丈夫か!?

            すると意外とあっさり「話聞いてます!そろそろ仕事が終わるんでそっちに行きましょうか?」何てナイスな流れなのだ。もちろん甘える事にした。



            というわけで自己紹介がてらビールを飲み、話をした。今回お世話になりっぱなしのKojiさんは日本の中学校を出たあとプロのサッカー選手を目指しアルゼンチンに来て、プロ契約直前になった時に怪我をしてしまい、日本に帰ろうかと思ったがいつの間にか人生の半分をブエノスアイレスで過ごしてきた日本人だ。今は大学でリハビリ療法士の免許を取るべく大学の医学部に通いながら日系の旅行会社で仕事をしている。



            というわけでサッカー話で意気投合!
            一緒にギャラリーを回ってくれる事になった。最終兵器はいきなりガツンと最初に使っておくものだ。


            つづく。



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              食欲の秋、と思ったら春/タンゴの国からこんにちは



              というわけで、出発直前に行く事を決め、出発寸前にホテルをとり、予備知識ゼロのまま、とりあえず飛行機に乗ってみたわけです。初アルゼンチン。迷わず乗れよ、乗れば分かるさ。



              分かったよ。

              さみーじゃねーか!!

              頭では理解してたつもりだったけど、やっぱり春先なのね@日本の対極は。天気は良いのに風が冷たい。ちなみにNYからだと12時間くらいで着きましたが、日本からの場合アメリカ経由で24時間くらいかかるみたいです。時差も12時間違います(サマータイム時)。それでも地球の反対側まで1日で行けるんですね。という事は地球1周を実質2日で達成できるわけだ。結構すごいぞ文明の利器。

              で、空港で適当に両替したあと、とりあえず街中行きのバスに乗ってみる。これでどこかに着くはず。そしてその辺でマップゲット!現金の次くらいに大事です。金と地図さえあれば何とかなるもんだ。



              最初の印象は「え、ここミラノ!?」(興味ある方は拙ブログの過去ログ、イタリア編を)

              というくらい街の景色がそっくりです。それをもっとヤサグレさせた感じ。いや、ミラノも十分ヤサグレてるけど、もっと何と言うか、ほこりっぽくした感じだ。さすがイタリア系移民がつくっただけの事はある。手すりのデザインや街灯の装飾までそっくりでびっくり。やっぱ移民はみんな故郷を想うんだなー。I LOVE JAPAN。

              で、とりあえず飯ですよ。腹が減っては戦は出来ぬ。「腹ごしらえ」って良い言葉。なのでこしらえる事にしました。今回事前に獲ていた住所はたったふたつだけ。ホテルとレストランだ。ホテルは予約した時にグーグルマップをプリントアウトした。Google最高!レストランはルームメイトのFabianがアルゼンチンに行った事があるというので、前日におすすめのレストランを教えてもらっていたのだ。ありがとうファビアン!

              アルゼンチンと言えばビーフ。それを食べなきゃラテンのパワーに対抗出来ないぜ、って情報から、昼からがっつり食べる。



              ひとりでステーキとワインを注文し、がつがつ食べる。とにかく食べる。ひたすら食べる。むしゃむしゃ食べる。うめーぜ!でもなかなか減らない。。

              普段はたまにチーズバーガーかチキンシーザーサラダを食べるくらいであまり肉系を食べないからか、胃がかなり全速力な模様。日本にいた時はラーメン食べ過ぎて腹こわしたし。加齢による胃液の軟弱化か!?

              しかしアルゼンチン料理と言えばほとんど肉。特にブエノスアイレスは海岸沿いの街じゃないので肉肉肉なのだ。肉が一番安くて美味いのである。だからこんなとこでびっくりしてもらっては困るぞ、我が胃よ。

              最後は赤ワインで流し込んで巨大なステーキ完食!



              美味かったTボーンステーキとチリワイン=1000円ちょい。さすが!
              そして回想する。ロンドンに住んでた頃はビックマックとポテトとコーラが1000円くらいじゃなかったか、と。今はポンドが暴落してるけどね。当時は1ポンド=260円とかだった。何かが間違ってるのだろうな、この世の中は。と思う。



              ちなみにこんな感じでおっちゃんが焼いてくれます。Asado(アサード)と呼ばれるBBQみたいなもんで「焼く」という意味だとか。そのまんまですが、店によって炭火だったり薪だったり、ビーフだったりチキンだったりしてとりあえずアルゼンチンではこれが基本みたいです。

              「旅は経験こそ全て。郷に言っては郷に従え」というポリシーの私はどこに行っても楽しいんですが、やっぱり日頃の食生活を変えたくない人やベジタリアンの人は餓死覚悟で来るしかないですね。はっきり言っておすすめしません。例えばカレーを嫌いな人がインドに行くくらい辛いでしょう。そういや去年のインドではカレーしか食べてなかったな。それはそれで慣れるもんだけど。(興味ある方は拙ブログの過去ログ、インド編を)



              斯くしてぶらぶら歩きながら2時間くらいかけてホテルに着きました。「え、歩いてきたの!?マジで?」と言われましたが、初めての街の場合は地図を見ても距離感が無いので1ブロックがどれくらいなのか分かりません。だから初日は元気なうちに歩くに限ります。これで街の規模や治安、最寄りのスーパーや警察の位置、レストランの相場なんかの感覚を掴むわけです。

              で、その途中でなかなか楽しいものを発見。



              何だか分かりますか!?



              そう、車です。

              アルゼンチンでは車も焼くのか、さすがBBQの国だなぁ。とは思わなかったけどなかなか見られない車の丸焼き。でパシャリ。


              つづく。。


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